シライは常に人は資産という考え方。
変わらない想い。

Shirai always thinks that people are assets.

ポリシー

白井 みな

代表取締役 
白井 みな

男女雇用機会均等法という法律が施行された数年後にわたしは就職をしました。
その時代は後にバブル全盛期と言われる時代であり、男性も女性も”企業戦士”と言われるほどに働いていました。
そのときのわたしは、男性になど負けてなるものかという意識で働き、それが同じ仕事を与えられるものの使命のようにも思い誇らしくも感じ、ひたすら仕事に励みました。
あるとき、仕事に対して、多くの女性が良しとする考え方とわたしのには大きなかい離のあることを感じました。
“雇用機会均等”とそのままの意味を持つ言葉ととらえたとき、それを100パーセント歓迎するという女性は少なく思えたのです。
それから、わたしの仕事に対する考え方は大きく変わりました。 そして20余年、わたしは父が代表者をやっていた会社を継承することとなりました。
企業の代表者というのは、わたしの企業戦士当時のイメージは、極端な言い方をすれば、贅沢なオフィスをあてがわれイスの上でふんぞり返っているのが仕事なのだと思っていました。
だけど、中小企業の代表者はそうではありません。その企業のコンシェルジュのような存在だと考えています。社員(ひいては職人)の活動がよりスムーズに、はかどるように企業環境を整えることが仕事であり、あるときは母親のような存在でありたいと思っています。

「人」を第一に考えた安心・安定品質

シライは30年以上に渡り、専属内装職人との信頼関係を築いてきました。社員一同、専属職人と一体となって安定品質を提供いたします。

シンプルに。素早く、正確に。

限られた時間であるからこそ有効に使う

創業者・祖母の言葉

シライの創業者であるわたしの祖母は生前、”遅いことは誰にでもできる、早く正確に仕事をすることが大切なのだ、よそ見をすると仕事ははかどらない” と口癖のように言っていました。

この祖母という人は、一言で言って、女傑であると思います。
小さいころは、同居していたこともあり、わたしを大切に包み込むように接し育ててくれました。
その一方で、わずか24歳で戦争未亡人になるという憂き目に遭いながらも、戦後、たくましく2人の男の子 (=先代社長の父、先代専務の叔父)を育てました。
いろんな人の好意的な助力を受けながら、この会社の前身となる布団の縫製工場を創業、現在3代目となるわたしが事業を引き継いでいます。

私はかつて全く異なった業界で生きがいを感じながら働いていました。
そんな充実した時間を過ごしていたとき、祖母は、戻ってきて父の会社を手伝ってほしい、とことあるごとに言っていました。
その2年後、祖母の説得に応じ長岡京へ戻ってきました。育ててもらった恩、おそらく祖母がいなければ今のわたしはなかったと言っても過言ではないかもしれない恩を返さなければならないという一心で…。

そんな祖母の影響を受けたわたしの根底にあるものは、限りある時間やものを無駄にしないこと です。
だから、私はとてもせっかちだし、捨てるかもしれない無駄なものは持ちません。

祖母がよく口にしていた「無駄のないシンプルさ」こそが彼女の言ってた真髄なのだと思います。
あれもこれもと考えると、焦点がぼやけて行先を見失ってしまう、余計なものがあると、目もよそを見てしてしまう。
  = 目や耳に入ってくる情報を全て探りあれもこれもと手を出せば事業として成り立たなくなる。
  = 無駄な時間を過ごし、多くのお金が手元を離れ、正常な企業活動はできなくなる。
だから、無駄のないシンプルさは、正確な仕事×素早さに比例すること、わたしにとって大切にするところでもあります。

そのことは、シライの企業活動でもある内装の施工ということにもつながってきます。
壁や天井、床などを美しく仕上げる内装の仕事は、工事の中でも最遅工程です。
竣工日は必ず決まっていて、絶対に動かせるものではありません。
工事の日程も大まかに決まっていますが、天候その他の理由で計画通りに進まないことも想定内にあります。
シライはそんな中でも、お客様と契約した仕事、お客様から任された仕事を、必ず納期内に素早く美しく仕上げることでお客様からの厚い信頼を得て成長してきた、創業60余年になる企業です。